安全・安心の農産物 1,000ヘクタール自然共生農場

生き物環境調査通信

飯島町では、自然環境を保全していくことで、農産物の販売を促進し、地産・地消や都市との交流を図るなど、競争力のある産地づくりを進めています。その一貫として、毎年安全のものさしづくりとなる生き物環境調査を実施しています。

2005年7月、4回目となる生き物調査には、生活クラブ生協・東京の皆さん69名、飯島町から生産者、営農センタースタッフ合わせて63名の総勢132名が調査に参加しました。さんさんと太陽が照る中、子供も大人も大喜びで生き物探しに夢中になりました!

調査の目的 ― 子供の食育・食の安全・産地交流

生き物環境調査は、産地交流の中で生産者と消費者が理解を深め、どのような環境で食料が生産されているかを実感してもらうために行っているものです。子供の食育や、食品の安全性への関心が高まる中、生き物観察の場は、子供の頃から「食」について考え、自分の目を通じて、安心と信頼の生産の現場を体感する良い機会になるはずです。

生き物観察は、田んぼ・畑と周辺の樹林地、水辺に生息している生き物を定点観察することにより、データを蓄積していきます。そして3〜4年分のデータをもとに、その地独自の「指標生物(ものさし)」を設定し、目標を立てます。例えば、「今は、シオカラトンボしか居ないけど、もっとたくさんの種類のトンボを呼び込もう!」といった感じです。そして、目標に向けてどのように取り組んでいくかをみんなで考え、自然共生農場への提案を行っていきます。

いま、生産地では何が起きているのか?生産者は何を思い食料を生産しているのか?消費者は生産地の環境を守るために何をしなければならないのか?―生き物観察を通じ、生産者、消費者が一緒になって産地の環境を考えていきます。

生き物調査をふりかえって

耳をすませば、生き物たちの息づかいが聞こえてきました

今年観察できた生き物で特に注目すべきものとして、ギンヤンマ、オニヤンマなどの大型のトンボが挙げられます。ギンヤンマもオニヤンマも、卵から羽化してヤゴになり、成虫になるまで4〜5年の歳月がかかります。

ヤゴは水の中の小さな生き物をエサとしています。そして小さな生き物になるほど、農薬や周辺環境の影響を受けやすいのです。こうした小さな生き物が生息できるのは、飯島町が安定した水質環境および周辺環境を保持しているからこそ、と言えるでしょう。

そのほかにもゲンゴロウやカゲロウなど、水環境に左右されやすい生き物がどこの調査ポイントでも観察されています。水環境は周辺の影響を受けやすいため、目的となる環境をはかろうとするならば水辺の生き物を調査するのが近道だと言えます。

営農センターでは、平成16年度から専門家による「生き物調査」を、町内15箇所で継続して実施しています。そのデータをもとに「生き物による安全のものさしづくり」を行う計画です。

【フィールドミュージアムいいじまのご紹介】


闇夜の飛行者・ムササビ
 
巣穴から出てきた子ギツネ

フィールドミュージアムいいじまは、農業やひとの暮らしと生き物とはどんな関係があるのかを 調べ、自然と共生する農業や生活のありかたを提案しています。
飯島町の豊かな自然に育まれたたくさんの動物達をHPでご紹介しています!

>> フィールドミュージアムいいじまのホームページへ

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